耳鼻咽喉科、アレルギー科

名古屋市千種区日和町1-1-4

溶連菌

溶連菌とはどんな病気?

溶連菌という細菌がのどに感染して起こる病気を総称して、溶連菌感染症と言い、のどの症状が著しいものに関して、溶連菌性咽頭炎と言います。夏場には減少しますが、1年を通じて流行します。
症状としては38~39度の高熱、のどの腫れや痛み、リンパ節の腫れなどが見られます。また、吐き気や下痢、腹痛などの胃腸症状が生じることもあります。
発症後1日~2日たって、体や手足に小さくて赤いかゆみのある発疹が出てきます。時には扁桃腺に白苔がつくことや、かゆみを伴うこともあります。舌がいちごのようにブツブツとなることもあります。

合併症

気管支炎や中耳炎、副鼻腔炎といった合併症も起こしますが、ご注意いただきたい合併症には急性腎炎とリウマチ熱が挙げられます。
急性腎炎は溶連菌による呼吸器感染の場合1~2週間後で発症、皮膚感染の場合は3~6週間で発症することが多いと言われています。症状としては血尿、血圧の上昇などが挙げられます。
リウマチ熱は多くの関節の炎症を特徴とし、心臓弁膜症まで引き起こす可能性があります。

治療方法

はな・のどの吸入を行い、炎症を鎮めてゆきます。また、お薬を処方も行います。なお、抗生物質を2~3日服用することでほとんどのケースが治ります。しかし、前述した合併症を防ぐためにも10日程度の抗生物質の服用が大切です。

ご注意いただきたいこと

何より安静にして、ゆっくり休養することで回復します。こまめに水分補給をすることで脱水症状を起こさないよう注意してください。
また、のどに刺激を与えるようなものは避け、飲み込みやすく、栄養のある食事をとってください。