耳鼻咽喉科、アレルギー科

名古屋市千種区日和町1-1-4

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耳管開放症

耳管開放症とはどんな病気?

鼻と耳は、奥の方で耳管という細い管で繋がっており、通常はほとんど塞がっていて空気の通りがない状態になっていますが、つばを飲み込むと「ポッ」と一瞬耳と鼻が通った感じがします。これは耳管が開いたことによって起こります。トンネルに入った時やエレベーターに乗った時など気圧が急に変化すると耳が詰まった感じになり、つばを飲み込んだり、あくびをすると治るという経験をしたことがあると思います。耳管開放症というのは耳管が開きっぱなしになった状態です。原因は急な体重の減少や妊娠、ストレスなどで発症することが多いです。症状は自分の声が響いて聞こえたり、耳が詰まった感じが続きます。自分の声の音量を調整しづらいなど日常生活の会話などに違和感を感じます。寝転んだり、おじぎなど頭の位置を下げると、症状が改善することがあります。

治療方法

漢方を長期間(3ヶ月程度)飲むことで、症状が治まることがあります。また、症状が軽い場合は経過観察で様子を見ることもあります。

ご注意いただきたいこと

耳管開放症で注意しなければならないことは「鼻をすすらない」ということです。耳管開放症は、耳管が開いている状態で、鼻をすすると鼓膜を引張やすく、鼓膜が凹んでしまいます。
この凹みに耳垢がたまったり、炎症を起こすことがあります。