耳鼻咽喉科、アレルギー科

名古屋市千種区日和町1-1-4

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顔面神経麻痺

症状

耳の周りから顔にかけて、顔の筋肉を動かす神経の顔面神経が通っています。この神経によって我々は、顔の表情を作ったり、目を閉じたり、口びるを動かすなどができます。
この顔面神経が麻痺すると、「顔が動かなくなった」、「口から水がもれる」、「目を閉じられなくなった」などの症状がおきます。
原因は、顔が冷たい空気にさらされたり、ウイルスの感染であったり、ストレスであったりすることもありますが、多くは原因が不明です。
皮膚の病気である帯状疱疹のウイルスが原因となって顔面神経麻痺がおこることがあります。帯状疱疹のウイルスは体の神経にひそんでいて、体の抵抗力が低下した時などに、病気がおきることがあります。
「顔面神経麻痺、耳の水泡(帯状疱疹)、難聴(耳が聞こえなくなる)、耳鳴り、めまい」などの症状がおこる病気を、特にラムゼイハント症候群と言います。

治療

神経に栄養を与える目的に、ビタミンB、循環改善剤、神経を保護する目的にステロイドを使用することがあります。ラムゼイハント症候群の場合には、帯状疱疹ウイルスが原因とされており、この場合には、抗ウイルス剤を使用することがあります。
入院治療を必要とすることがあり、病院へのご紹介もいたします。

お気をつけいただきたいこと

顔面神経麻痺は、早期治療が大切です。早期の軽い状況から治療を受けることで、改善する可能性が高まります。治療効果には個人差があります。治療を行っても改善のなかった方でも、2〜3年をかけて、徐々に改善が見られる方もいらっしゃいます。