耳鼻咽喉科、アレルギー科

名古屋市千種区日和町1-1-4

中耳炎

急性中耳炎とはどんな病気?

3歳以下のお子さんの70~80%は一度はかかります。鼻の奥が耳の鼓膜の奥(中耳:ちゅうじ)と管(耳管:じかん)でつながっており、この管を通してかぜなどの時に、鼻から耳に細菌やウイルスが入り、 急性の炎症がおきて膿(うみ)がたまる病気です。鼓膜に穴があいて いる人以外は、耳の外から水や菌が入って急性中耳炎になるのは、まれです。耳の痛み、耳だれ、耳のつまった感じ、発熱などが起こります。

治療方法

耳を消毒し、鼻水を吸引してばい菌の数を減らします。また、抗生物質の飲み薬や、場合により点耳薬を使用します。かぜの症状があればかぜ薬も併用します。

ご注意いただきたいこと

運動したり、体があったまると、炎症がひどくなって耳が痛くなることがあります。中耳炎があるときには、入浴や運動は控えるようにしてください。また、医師の許可が出るまではプールは控えてください。通常、完全に治るまでには約1週間程度はかかります。(お子様の場合、寒い季節は治療期間が長引くこともあります。)
急性中耳炎の治療を怠ると、慢性中耳炎など、より重い病気になることもありますので、医師の指示を守り、確実に治療しましょう。


滲出性中耳炎

滲出性中耳炎とはどんな病気?

鼓膜の奥(中耳)に液体がたまる中耳炎です。液体がたまると、鼓膜やその周辺の骨の動きが悪くなり、高い山に登ったり、トンネルに入った時のような、耳のつまった感じや、聞こえにくさがでます。

治療方法

鼻水を吸い出して鼻の通りを良くする処置をした上で、吸入(ネブライザー)により鼻とのどの炎症をおさえる治療を行います。お薬の内服をして頂きます。耳に通じる鼻の中をきれいにして、鼓膜の奥(中耳)にたまった 液体の排泄を促します。
また、鼻の奥で、耳とつながっている管(耳管)を通して鼻から耳に空気を通す治療を 行う場合もあります。それでも治りが悪い場合には、鼓膜に穴をあけて液体を吸い出したり、鼓膜にチューブを長期間入れたままにして、液体を出し続ける場合もあります。

ご注意いただきたいこと

水を飲み込む動作、あくびをすることで鼻と耳をつないでいる管が広がり、鼓膜の中の中耳の圧力を調節することができます。少量のお水やお茶を飲み込むことで滲出性中耳炎の改善がしやすくなります。また、当院で行う処置を継続して行うことも大切です。通院頻度を守り、しっかりと治療しましょう。
症状の強い時にはプールを控えましょう。その時その時で状況は変化しますので、プールの再開などについては医師にご相談下さい。