耳鼻咽喉科、アレルギー科

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Bスポット治療法

Bスポット治療とは?

上咽頭炎(鼻咽腔炎)に対して行われる治療法の一つです。
上咽頭とは鼻の奥、口蓋垂(のどちんこ)の上にあります。この場所は呼吸をする際に最初に空気が体内に入ってくるところになります。そのためホコリやばい菌の影響を受けやすく、炎症(赤く腫れること)を何度も起こします。風邪をひいたときには最初にこの上咽頭が炎症を起こすともいわれています。
咽頭扁桃(へんとう)というリンパ組織が上咽頭にあります。これは口蓋扁桃(一般の方には「扁桃腺」と呼ばれています)の一つです。この咽頭扁桃が大きく腫れたものをアデノイドとも呼びます。睡眠時無呼吸症候群やいびき、子供の場合、滲出性中耳炎の原因になることがあります。アデノイドの炎症が酷い場合には強い頭痛を引き起こします。

鼻の奥にあり、のどの一番上に位置する上咽頭は耳鼻咽喉科以外では病変を確認しづらい場所であるためこれまではほとんど治療されていませんでした。
この上咽頭に塩化亜鉛またはルゴール液という炎症を治す薬を塗る治療をBスポット療法(又は塩化亜鉛療法)と呼びます。
東京医科歯科大学、堀口申作名誉教授が上咽頭(別名鼻咽腔(びいんくう))の頭文字の「B」をとって「Bスポット」と命名され、50年以上前から治療を行われていました。

Bスポットに関するよくある質問

Q : 具体的にどのように治療を行うのですか?

のどの病気イラスト

A : 口から鼻の奥のBスポットに向かって、咽頭捲綿子という曲がった綿棒に1%塩化亜鉛液をつけて上咽頭に塗ります。この処置は1分ほどで終了します。

Q : 通院はどのくらいのペースになりますか?

A : 個々人の症状によって効果が現れるまでに時間差がありますが、改善効果が見られれば、週に1回から10日に1回のペースで10~15回程度、通院していただくことになります。

Q : どのような症状・疾患に効果がありますか?

A : 上咽頭の炎症に対して塩化亜鉛を塗ることにより炎症がよくなります。その他に鼻からのどに粘液が下りてくる後鼻漏(こうびろう)やのどの違和感、痛みなどの症状が改善します。
その他、アトピー性皮膚炎、IgA腎症、自立神経失調症、掌蹠膿疱症、乾癬、関節リウマチ、慢性疲労症候群、耳管開放症、喘息、めまいなどに効果的であるという報告もあります。

塩化亜鉛とは?

人体に入るとタンパク質を変性させ、血管や組織を縮め、炎症を抑える効果があります。
唾液中の細胞分裂を抑制したんぱく分解酵素活性を阻害することから口臭抑制効果があります。
Bスポット療法には鼻の奥の臭いを抑制する効果もあります。

Bスポット療法を受ける上での注意すべき点

  • 上咽頭の炎症が強い方ほど、薬がしみて、ひりひりとした痛みが出ます。痛みが強い方のほうが、その後の症状が改善する傾向にあります。痛みは耐えられないほどの痛みではないと言われていますので、痛いからといって治療を中断しないようにしましょう。
  • 薬を塗った後、唾液に血が混じる事が翌日くらいまであったりします。この出血も上咽頭の炎症が強い方ほどある傾向にあります。
  • 上咽頭の炎症が治まるにつれ、処置後の出血や痛みは改善していきます。
  • 薬を塗った後、鼻水や痰が数時間程度続くことがありますが、これは上咽頭の粘膜が薬で刺激を受けたためにおこるので心配はありません。
  • 食事や飲み物は治療をした後の制限はありません。食べ物は上咽頭を通りませんので、治療後すぐに飲んだり食べたりしても構いません。
  • 治療をしている期間中に、薬を塗る前よりも症状が強くなったりこれまでなかった頭が重く感じたり、顔が腫れぼったくなること、アトピー等の皮膚症状が悪くなることが一時的にあります。
  • 塩化亜鉛溶液を飲み込むと胸焼けがおこることがあります。

受診を希望される患者さんへ必ず読んでいただきたい大切なこと

上咽頭は体の免疫機能の司令塔であり、ここをキレイにすることは健康に繋がるのではと考えられています。
しかし上咽頭に直接薬を塗るBスポット療法がなぜ様々な疾患に効果があるのか等、まだ科学的根拠が確立されておらず、国のガイドライン等に掲載されていません。
あくまでBスポット療法は補助的な治療法と捉えていただき、ネブライザー治療や飲み薬など現在受けておられる治療法を継続していただくことが必要です。