耳鼻咽喉科、アレルギー科

名古屋市千種区日和町1-1-4

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咳(せき)

咳(せき)とはどんな病気?

咳というのはいろいろなタイプの咳があります。咳は風邪を引いた後や、ハウスダストや花粉などのアレルギー物質、のどに流れ込んだ鼻水(後鼻漏:こうびろう)などが原因で起こります。痰(たん)がからんだ湿った咳と、痰がからまない乾いた空咳に大きく2つに分けることができます。咳のタイプを調べることが重要です。
空咳の場合は風邪などが原因で気管支が過敏な状態になっていることが考えられます。咳喘息と呼ばれる乾いた咳が長期間継続することもありますので注意が必要です。また乾いた咳が長引く時は百日咳やマイコプラズマウイルスなどの可能性もあります。
痰の絡んだ湿った咳の場合は、耳鼻科では鼻炎や副鼻腔炎などの鼻水がのどの奥に流れ込む後鼻漏(こうびろう)によって痰となって絡みます。この痰が原因となり、のどに炎症を引き起こし、痰の絡んだ湿咳が出ます。その他、気管支炎や肺炎、アレルギーが原因になることもあります。

治療方法

治療としては、抗菌剤(ばい菌をやっつける薬)、湿った咳の場合は痰のきれを良くする去痰剤、激しい咳き込みで困る場合には咳止め(鎮咳薬)を使用します。咳喘息、気管支炎には、飲み薬以外にも吸入薬や漢方薬の咳止め、胸に張る気管支拡張剤のお薬などがありますので状態に合わせて薬を選択します。
副鼻腔炎の後鼻漏など、鼻が原因の場合は抗菌剤(当初はペニシリンやセフェム系、落ち着いた段階でマクロライド系の抗菌剤)を、アレルギー症状が原因の場合、アレルギー症状を抑える抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤の飲み薬や点鼻薬などを主に使用します。

ご注意いただきたいこと

咳はウイルス、細菌を外にはき出すための、防御機能としても働いています。咳止めのお薬(鎮咳薬)でむやみに咳を止めてしまうと、かえって病気が長引いたり悪くなることもあります。感染症では、適度には咳や痰を出すことも必要です。激しい咳き込みで苦しい場合や、眠れない、人前で咳を抑えたいなどの場合に、咳止め(鎮咳薬)をご使用いただくことをお勧めします。どうしても咳が止まらなくて苦しい場合や眠れない場合は効果の出やすい咳止めを症状が治まるまで、一次的にお使いいただくことも可能です。患者様の体調に合わせてお薬を処方いたしますので、ご希望の場合は当クリニックにご相談下さい。