鼻中隔彎曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)
鼻中隔彎曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)とはどんな病気?
鼻中隔とは鼻腔を左右に分ける真ん中の仕切りのことです。外見からではわかりませんが、大人の鼻中隔は左右どちらかに彎曲して(曲がって)いることが多いです。日常生活を送るうえで支障がない彎曲であれば問題はありませんが、鼻中隔の彎曲がひどく鼻がつまって苦しい方は、鼻中隔彎曲症として対応します。特に、急性鼻炎(鼻かぜ)、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎を併発している場合、鼻づまりがひどくなったりします。また、いびきの原因の一つになっていることもあります。
治療方法
鼻中隔彎曲症は鼻中隔という軟骨・骨が彎曲して起こるものです。鼻づまりを改善するためには点鼻薬等で治療を行いますが、対症療法ですので根本的な治療ではありません。鼻中隔彎曲症を根本的に治療するためには「鼻中隔矯正術」という手術が必要です。この手術は彎曲している鼻中隔の軟骨と骨を除去する手術です。その結果、左右の鼻腔の隔壁の一部は粘膜のみとなります。最終手段としての手術までのご希望がない方は、併発している、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などの治療を行うことで、症状が緩和され、楽にお過ごしいただける場合もあります。他の治療でどうしても改善が得られない方には手術も選択肢の一つです。なお、当クリニックではこの手術を行っておりませんので、提携の病院をご紹介させていただきます。