耳鼻咽喉科、アレルギー科

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インフルエンザ予防接種

インフルエンザの予防接種とは

人間は、一度ウイルスに感染すると、身体の中にそのウイルスに対抗する力(抗体)を作ります。同じウイルスが体内に入ってくると、この抗体が感染を防ごうとします。これを免疫といいます。予防接種はこの免疫システムを利用しています。病原体の毒性を弱めた生ワクチンもしくは病原体の感染力を失くした不活化ワクチンを接種し、抗体を作らせて病気への感染を予防します。
インフルエンザの予防接種は不活化ワクチンを使います。

2015年からインフルエンザのワクチンは3価から4価へと変わりました。
なぜ3価から4価に変わったのか?

インフルエンザにA型とB型があるというのは耳にされたことがあると思いますが、実はこのA型、B型にはさらに細かく種類が分かれています。
これまでは毎年流行の型を予測してA型2種類とB型1種類を合わせた3価のワクチンが作られていました。
従来のワクチンではワクチンに含まれていないインフルエンザが流行した際に効果が低くなる可能性がありました。この弱点を補うために生まれたのが、A型2種類、B型2種類を含む4価ワクチンです。

インフルエンザの副反応

注射した部分が赤くなったりはれたり、痛みが出ることが接種を受けた方の10~20%にありますが2~3日でなくなります。また発熱や関節痛、下痢、倦怠感などの症状が出る場合もあります。こちらは接種を受けられた方の5~10%に起こり、症状は2~3日で消えますので、特別に処置する必要はありませんが、心配な場合は医師に相談しましょう。
まれにアナフィラキシー症状などの重篤な症状が出る場合があります。重篤な症状は接種後すぐに多いため、接種後30分間はなるべく医療機関内にとどまるか、医師と連絡がすぐにとれるようにしておきましょう。
また接種部位は清潔に24時間以内は過激な運動や過度な飲酒は控えるようにしてください。

予防方法

当院のインフルエンザの予防接種は完全予約制です。
インフルエンザワクチンの予約受付は、インターネットの予約サイトのみで行います。電話での受付は行っておりません。ご了承下さい。

インフルエンザワクチンの予約受付中には、予約サイトが表示されます。予約期間や実施期間などもインフルエンザワクチン予約サイトに表示しますので、ご確認下さい。(ワクチンの予約を受付していない時期には、インフルエンザワクチン予約受付サイトは表示されません。)

また当院では、健康な方が、患者さんから感染しないように、また、病気でつらい方が診察を待たされないようにするために、インフルエンザワクチンの接種は、診療とは、別の時間で行っています。ご了承下さい。

Q&A

予防接種を受けたのにインフルエンザにかかることはあるのですか?

接種すれば絶対にかからないというものではありません。
予防接種には発症を阻止する効果と症状が重症化することを阻止する効果が期待できます。

感染と発症

ウイルスに感染=発症とイメージされる方も多いかと思いますが、実は違います。
「感染」⇒口や鼻からウイルスが体の中に入り、細胞に侵入して増殖した状態 予防接種ではこれを完全に抑えることはできません。
「発症」⇒ウイルスが増え、潜伏期間を経て、発熱やのどの痛み等のインフルエンザの症状が起こります。 予防接種は発症を抑える効果が一定程度認められています。
「重症化」⇒インフルエンザを発症後、肺炎や脳症等の重い合併症が現れ入院や死亡するケースがまれにあります。 予防接種の最大の効果はこの重症化を予防することです。

予防接種の効果の持続期間はどのくらいですか?

接種による効果が現れる約2週間後から約5か月から約6か月続きます。

毎年予防接種を受けたほうが良いですか?

受けたほうが良いです。
インフルエンザの予防接種の効果が持続するのは接種2週間後から約5か月と、はしかの予防接種やBCGワクチンと比較して短期間です。
またインフルエンザウイルスの型は毎年変化しているため、その年の流行予測にあったワクチンを接種しておくことをお勧めします。

効果的な接種時期はいつですか?

流行が本格化する前の10月から11月末までに受けていただくことをおススメします。
遅くとも12月中旬までには受けてください。
当院では例年10月から接種を行っております。

接種は1回だけですか?

年齢よって変わります。
6ヶ月以上13歳未満の方は 2回
13歳以上の方は 1回
※1回目の接種時に12歳、2回目の接種時に13歳になっていた場合は12歳として考え、2回接種を行っていただいてかまいません。

生後何ヶ月から接種できますか?

生後6ヶ月以降から可能です。
*乳幼児をインフルエンザから守るには*
御家族や周囲の大人たちが手洗いや咳エチケットを徹底することや、流行時期は人が多く集まる場所に行かないようにすることなどで、乳幼児がインフルエンザウイルスにさらされる機会を減らす工夫も大切です。

他の予防接種との接種間隔は?

インフルエンザ予防接種が先の場合は6日以上あけて下さい。

インフルエンザ予防接種が後の場合はワクチンの種類によって変わります。
生ワクチン(麻疹、風疹、水痘、おたふく、BCG、MR、ロタ)であれば27日以上
不活化ワクチン(ポリオ、肺炎球菌、三種混合、Hib、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、日本脳炎、ヒトパピローマ、狂犬病)であれば6日以上
気になる場合は医師にご相談ください。

インフルエンザの予防接種の費用(料金)はいくらかかりますか?

インフルエンザの予防接種は病気に対する治療ではないため、健康保険が適用されません。
原則的に全額自己負担となります。