風邪かなと思ったら
風邪かなと思ったら何科を受診すればいいですか?
体調がいつもと違い、風邪かなと思うことがあると思います。そんなとき、「風邪かもしれないから内科に行こうかな」「喉が痛いから耳鼻科に受診しようかな」と思うことがあると思います。また時には、何科に受診すればいいのだろうと迷うことはありませんか。基本的には風邪かなと思ったら、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。その理由については下記にて説明いたします。
風邪とは
風邪は様々なウイルスが原因で引き起こされます。そのウイルスの数はなんと200以上も存在すると言われており、ウイルスの種類や感染したときの症状によって、咳・たん・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・寒気・発熱などの症状は様々です。今の医療ではそれらすべての風邪に対して効果を発揮する薬は存在していません。そのため風邪の治療においては、患者さん一人一人に症状や体質に合わせた治療が必要になります。また、風邪だと思っていても風邪と症状は似ているだけで実際は、まったく別の病気であることもあります。
風邪とよく似た病気
風邪と症状はよく似ている病気についてご紹介いたします。
【副鼻腔炎】
のどの痛みや痰が少なく、鼻水・鼻づまりがひどいときは副鼻腔炎を疑います。副鼻腔炎とは細菌・感染によって副鼻腔に炎症が起こる病気です。副鼻腔は鼻の奥あたりから頬や目、歯付近に位置するため、鼻の横あたりが痛みを伴う場合も副鼻腔炎の症状です。副鼻腔炎はまれに髄膜炎を引き起こすこともあるため、できるだけ早めに治療することが大切です。
【急性咽頭炎】
急性咽頭炎とはのどの風邪と呼ばれものです。口の中の扁桃やその周辺が赤くなることが特徴として挙げられます。扁桃に強い炎症がある場合には、扁桃炎という別の病名で呼ぶこともあります。ただし、急性咽頭炎とよく似た症状ですが、これよりも重症な病気で、急性扁桃炎、扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍、深頸部膿瘍、急性喉頭蓋炎などがあります。これらの病気は鼻の奥やのどの奥、声帯までを確認して診断および治療となるため、耳鼻咽喉科での受診をおすすめする理由の一つになります。
このような場合はご相談ください
風邪は様々なウイルスが原因で引き起こされます。そのウイルスの数はなんと200以上も存在すると言われており、ウイルスの種類や風邪といっても原因となるウイルスがさまざまで、風邪をきっかけとして引き起こされる合併症が多数存在します。耳鼻科では鼻の中やのどの奥はもちろん、声帯の状態なども確認し診断・治療を行っています。風邪は一旦重症化してしまうと、重篤な病気を合併してしまうこともあるため、重症化するまえに治療することが大切です。風邪かなと思ったときは、なるべく耳鼻科に相談することをおすすめします。