耳鼻咽喉科、アレルギー科

名古屋市千種区日和町1-1-4

膿栓

膿栓(におい玉)とは?

のどの奥の両側にある扁桃腺に発生する小さい白色の塊のことを指します。扁桃腺の表面には「陰窩(いんか)」という多数のくぼみがあり、そこに食べ物のカスや細菌が蓄積したものが膿栓(におい玉)です。
口の中のことで、なおかつ口臭が気になる症状であるため、歯科に相談する方が多いですが、膿栓はのどにできるものであるため、耳鼻咽喉科の診療領域です。

原因

のどの乾燥や扁桃腺の炎症、口腔環境の悪化(歯石や食べ物の残骸)が原因となり、できやすくなります。
膿栓は、硫化水素やスカトールといった悪臭成分を多く含んでおり、潰れると強い悪臭が発生することがあります。
膿栓は病気ではなく大きな病気につながることもないため、急いですぐに治療する必要はありません。
しかし、複数できるとのどに違和感を覚える場合もあり、そうなった際は除去することをおすすめします。

・膿栓ができやすい人の特徴

  • 鼻炎症状の方
    鼻炎は鼻腔内の粘膜に炎症が起き、大量に鼻水を分泌する症状です。
    そのため後鼻漏が起きやすく、膿栓もできやすくなります。
  • ドライマウス、口呼吸の方
    口の中が乾燥すると唾液の分泌も少なくなります。
    唾液には口腔内を清潔にする自浄作用や細菌の増殖を抑える抗菌作用があるため、 分泌が少なくなると膿栓はできやすくなります。

治療方法

当院では吸引器で吸い出す治療を行っています。
膿栓は一回ですべてをきれいにできるわけではなく、取り切れないことが多いです。そのため、溜まれば除去する対症療法的な処置となります。
膿栓除去の処置は保険適用で治療可能のため、口臭が気になる方やのどに違和感を覚える方はお気軽にご受診ください。

おうちでできる膿栓対策

まずは、口腔内を清潔にしましょう。歯石や歯垢、食べカスが原因の1つですので、しっかり歯磨きを行うことが重要です。またのどを乾燥させないように水分をこまめに補給するようにしましょう。水分をとることで唾液の分泌を促す効果が期待できます。