耳鼻咽喉科、アレルギー科

名古屋市千種区日和町1-1-4

喘息

喘息とはどんな病気?

「喘息(ぜんそく)」は、空気の通り道である気道(気管支)がアレルギー症状により反応が過敏となり、炎症が起きている状態を指します。喘息の症状として、咳や痰、ゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴(ぜんめい)、息苦しさなどがあります。ハウスダストなどのアレルゲン(アレルギー反応)、風邪などのウィルス感染、あるいはストレス等により引き起こされる過敏反応によって、気道の収縮が起こり、この収縮が、咳がとまらないといった喘息の症状を引き起こします。最近では、アレルギー性鼻炎との関連の深さも指摘されています。

治療方法

喘息は胸部の疾患であるという面から、原則として小児科と連携して治療を行ってゆきます。急性の発作を起こしている場合はその治療を、また慢性喘息の場合は発作の予防を、それぞれ主眼として行います。気道の炎症を抑える、あるいは気道(気管支)を拡げる作用を持つ薬剤(気管支拡張剤)の使用が、投薬治療の中心となります。気道の症状を抑えるための吸入薬(吸入ステロイド薬)や、内服薬(抗ロイコトリエン薬)などが使用されます。これらの薬を定期的に使用することで、気道の炎症を抑え喘息が起きないよう予防的コントロールを行うとともに、もし症状がでてしまった場合でもその発作がひどくならないようにします。

ご注意いただきたいこと

急な発作をしずめるときは気道(気管支)を拡げる作用を持つ薬を使いますが、それだけを使い続けても、気道内の炎症がそのまま放置され症状の悪化が続く場合があります。薬によって目的が異なるので、医師の指示に従って使用することが大切です。