のどの機能には、呼吸を行う気道としての働きと、声をだす働き、そして食物や水分を飲み込む働きがあります。
ウイルスや細菌などの感染や喫煙などにより、のどに炎症がおきると、「のどの痛み」、「せき」、「発熱」、「声がかれる」、「飲み込みにくい」、「のど違和感」、などの症状がでます。
一般にはウイルスによる、のどかぜ(急性いんとう炎)が多く、治るまでの苦痛な症状を和らげるために、対症療法としての痛み止めなどをお出しします。
へんとう炎は、のどにある、細菌やウイルスを退治する役目をはたす、リンパ組織であるへんとう(一般的に扁桃腺(へんとうせん)と言われています)に炎症がおきる病気で、「高い熱」、「のどの痛み」などがおきます。血液検査で炎症の状況や、細菌かウイルスによるものか、肝臓や腎臓の障害がないかなどを検査します。細菌による扁桃炎では、抗菌剤の内服や、点滴の治療を行います。そのほか、熱をさげ、痛みをやわらげる薬を使います。
タバコを吸われる方や、お酒をよく飲まれる方には、のどにがんが出来ていることがあります。これを早期に発見するために、定期的にお鼻から細い管(内視鏡)を入れて観察します。
がんが見つかった場合、速やかに近隣の病院へ紹介し、適切な検査、治療を進めていただきます。
食べ物がのみ込めないなどの症状の方で、のどに異常が無い場合、食道の病気がかくれていることがあり、胃カメラなどを近隣の内科の先生にお願いすることがあります。